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2004年の大統領選挙は、ブッシュの再選で終わりを迎えそうです。 そもそも、538の選挙人のうちの270を取れば勝利。 フロリダ(27)とオハイオ(20)がブッシュに流れたので、 今のところ、ブッシュ266対ケリー211。 アラスカの3は確実にブッシュに行くので269。 269ずつで引き分けると連邦議会下院の投票にかけられるが、 下院は共和党が過半数を軽くおさえそうな勢いなので、ブッシュ再選は確実。 ケリーも260ぐらいは取りそうなんだけどね・・・・。 なお、公式には、ブッシュの当確は出ていないし、 ケリー陣営も敗北を認めず、ブッシュ陣営も勝利宣言をしていません。 理由は、オハイオ州で「暫定票」の問題があるからですが、 得票数の差を勘案すると、最終的にはブッシュになると見られます。 大統領選挙11(暫定票) そうすると、4年後は、 民主党 ヒラリー・クリントン (クリントン前大統領の奥さん) 共和党 ジェフ・ブッシュ (ブッシュ大統領の弟) っていう風になるのかなぁ。 ヒラリーじゃ、テロとの戦いとかの分野で弱そうだから、 初の女性大統領は、もうちょっと平和な時代にならないといけないのかな? #
by presidentbush
| 2004-11-03 15:00
Secretary of State といえば、連邦政府では、国務長官を指す。 日本でいう外務大臣、今は、パウエルである。 実は、州にもこれと同じ名前の職が置かれていて、 知事が任命したり、知事とは別に選挙で選ばれれたりと様々である。 定訳がありそうだが、僕は知らない。「州長官」とでもしておこうか。 さて、この長官、選挙制度を決定する役割を持ち、広範囲にわたる。 例えば・・・・・ > 独立候補のラルフ・ネーダーは、その州の候補者リストに載れるのかの決定。 彼の選挙事務所が持ってきた有権者の署名は有効と認められるのか? > 投票方法をどうするかのガイドラインの設定。 電子投票にするのか、悪名高いパンチ式のものにするのか、記入にするのか。 > 有権者登録の要件の設定。 ちょっとした書き漏らしや書き間違いがあってもだめなのか?紙質は? 2004年オハイオ州では、登録申請書の紙の厚さに制限を加えようとした。 > 暫定票の扱い方についての決定。暫定表を投じる際に必要な書類。 > 犯罪暦などから選挙権を奪われた人のリストに誰を載せるか。 2000年のフロリダ州では、20000人のリストを作ったが、 そのほとんどが黒人(民主党支持が多い)で、 ヒスパニック(共和党支持が多い)はほとんど入っていなかった。 などなどである。 こうした権限をうまく使えば、選挙結果の若干の影響を与えることができる。 僅差のスイングステートであれば、それで十分である。 誰がどこの州の知事で、州長官はどちらの政党かということが、意外に重要だったりする。 ちなみに、オハイオ州もフロリダ州も、知事・州長官とも共和党である。 #
by presidentbush
| 2004-11-02 18:50
そう、アメリカには住民票がないんです。で、「有権者登録制度」。 英語では、[registration] といいます。 さて、2000年の大接戦以降、各党の頑張りで有権者登録が進んだのですが、 この有権者登録に対する「抗議」というのも、ひとつの問題になっています。 で、この抗議、どういうものなのかというと、 「あいつ、有権者名簿に載ってるけど、あそこに住んでないぞ! だから有権者じゃないだろ。そんなやつに投票させるなよ。」 この抗議の対象になるのも、引越しが多い都会の方の人と、貧しい人になります。 そう、民主党、ひいてはケリー支持層に重なるわけです。 そういうわけで、抗議するのは基本的に共和党なんですね。 で、やり方がすごい。 マイノリティーが住むエリアを対象に、有権者名簿にしたがって手紙を送るんです。 そしたら、いくつかが返ってくるわけです。その数、オハイオ州で23,000。 そして、彼らは有権者じゃないと「抗議」するというシナリオ。 ただ、これは、アメリカらしく訴訟になり、だめだということになりました。 共和党は、弁護士を投票所に配置して、そういう「抗議」を選挙日当日に行おうとしているようですが・・・・。 #
by presidentbush
| 2004-11-02 18:10
| 大統領選挙2004
知ってた? アメリカには住民票っていうのがないんです。 このせいで、選挙の時には、日本では考えられない混乱があったりするのです。 2000年のフロリダ州では、選挙後36日経って、ようやく問題が解決したように・・・・。 そして、今年の大統領選挙を語る上で重要な言葉の一つ、それが「暫定票」です。 英語で言うところの [Provisional Ballot] です。 ちなみに、「暫定票」というのは、僕の意訳ですが、ちょっと気に入っています。 ところで、日本の選挙って、ある意味、本当に有権者おもいですよね。 住民票にしたがって、選挙の通知のはがきが送られてくる。 それを持って投票所にいって、ハガキの確認をして投票するだけ。 さて、アメリカではどうするか? 答え : 有権者登録。 あらかじめ、選挙管理事務所にいって登録するんですね。 あ、もちろん、国籍か市民権がないとだめですよ。 で、晴れて名前が有権者名簿に載せられるわけです。 さて、問題になってくるのが、2002年に成立した選挙法で、 「名簿に載っていなくても、すべての投票者は暫定票を入れることができる。 この暫定票は、選挙日後に、その投票者が投票する権利を有していると分かった場合に 限って、有効とされる。」 つまり、投票したいんだけど、名簿に載っていない。そんな場合、 「仕方ない、とりあえず投票しておくから、ちゃんと僕がOKだと確認して、集計してね。」 他のケースとしては、ちょっと引越しした場合なんかに便利ですよね。 アメリカ人の事務作業がずさんなせいか、なにかの謀略か、有権者のわがままか、 とにかく、こういう制度ができちゃったわけですね。 この制度が引き起こす問題は大きい。 ・制度は連邦法で作ったけど、運用は各州任せ。つまり、各州の選挙担当官任せ。 もちろん、選挙担当官(通常、secretary of state)も党派色がついてます。 暫定票をすべて集計する州もあるし、本来の投票所でしか受け付けない州も多い。 ・本当に有権者かどうかの確認が難しいし、確認に時間がかかる。 ・住むところを変えたりしている人や、きちんと有権者登録していない人が利用する。 つまり、都市部や貧困層、少数民族(ヒスパニックや黒人など)が多い。 ・既に、暫定票の取り扱いルールを巡って、訴訟がいくつも起こされている。 ポイントを整理しましょう。 ・州の選挙担当者が、一方の候補者に有利なように運用する余地がある。 ・時間をかけて確認して、ようやく票の集計ができる。 ・この制度を利用する人の多くが、民主党支持の人である。 2004年の大統領選挙、この問題の焦点はオハイオ州です。 25万人の人が暫定投票をすると考えられているのですが、 オハイオ州をブッシュが僅差で勝った場合、この暫定投票の扱いが問題になります。 オハイオ州の選挙人は20。スイングステートの中ではフロリダに次ぐ大きさ。 今回の選挙の争点は、この州だといわれています。 ちなみに、共和党大統領候補者でオハイオ州を落として大統領になった人はいません。 なお、オハイオ州の選挙担当の責任者は共和党の人です。知事も共和党だからね・・・。 これが更に問題を厄介にしているんですね。 既に、何千人もの弁護士が、投票所や集計の監視のために、両党に雇われています。 僅差になった場合、訴訟が提起され、結果の確定が先延ばしされることが避けられません。 投じられた票をきちんと数えることは、民主主義の基本であり、 さらに、2000年フロリダ州では、最高裁が再集計を止めさせ、ブッシュが勝ったことから、 民主党陣営としては、「すべての票をきちんと集計しろ!」と強硬に主張するでしょう。 (選挙当日・・・) オハイオ州は、開票率99%で、ブッシュ候補14万票のリードです。 25万票の枠内ですね。 暫定票の数は、選挙担当者は18万、民主党は25万と見積もっているようです。 民主党副大統領候補のエドワードは、「すべての票を数えろ!」といきまいてます。 訴訟に発展するのか、それとも満足のいく集計ができるのか、 そして、いつまでかかるのか・・・。 #
by presidentbush
| 2004-11-02 17:23
| 大統領選挙2004
アメリカの大統領選挙は、選挙人制度。 各州が、その州の上院議員と下院議員の数を合計した数だけ、選挙人を持つ。 上院議員は、各州2人ずつ、下院議員は人口に応じて435人を分割。 その結果、アラスカなどの3人から、カリフォルニアの55人まで、 州によって、その選挙人の数が異なることになる。 この辺りの説明は、「紐育日記」に詳しいので、参照してください。 アメリカ大統領選挙 重要なのは、ワシントンDCの3人を加えて、538人の選挙人がいること、 そして、選挙人総取り制度である。 選挙人総取り制度とは、その州で1票でも多く取った方が、選挙人を総取りするというものである。2000年のフロリダでは、ブッシュが537票差で勝っただけで、選挙人27を獲得したのが典型。 ちなみに、ネブラスカとメーン州は、総取り制ではないのだが、同じような結果になるような制度を導入している。また、今年は、コロラド州で、総取り制をやめるための州憲法の修正が、大統領選挙と同日に、投票にかけられることになっている。これは、得票率に応じて選挙人を分けようという全米初の試みであり、9対0の結果が5対4になることを意味する。 (注)結局、この案は、住民投票で否決された。 選挙人総取り制のため、大統領選挙は、国取り合戦のようになる。 この州を落とせば、○○人の選挙人が入るから・・・などという計算である。 目標は、総選挙人数538人の過半数の270人。 この「270」という数字は、大統領選挙の魔法の数字で、 これがすんなり出てくるかどうかで、どれだけ「通」かが分かる。 さて、270を達成するために、どこの州で勝たないといけないか、 両陣営は、一生懸命に票読みをするわけである。 そして、大統領選挙観戦者のみなさんも・・・・。 ここで、覚えておく概念が3つ。 <1> レッドステート(赤い州) 共和党候補が確実に勝つ州。 <2> ブルーステート(青い州) 民主党候補が確実に勝つ州。 <3> パープルステート(紫の州) どっちが勝つか分からない州。 スイング・ステート、バトルグラウンド(戦場) ともいう。 共和党が強いのは、南部(昔の奴隷州)と田舎。 民主党が強いのは、都市部。 民主党が都市部に強い理由は、リベラルで新しい考え方の人が多い、 (日本でも、都会の人のほうが新しいものに寛容ですよね。) 黒人やヒスパニック移民のような貧民層が集まっている。 民主党は、大きな政府-福祉拡大志向ですから。 典型がワシントンDCです。 都市部で、新しい考え方の人が多く、黒人も人口の7割。 民主党に属しているひとが9割近くを占めています。 黒人の集中している南西部では、2000年の大統領選挙で、ゴア候補が95%を取り、 ブッシュ候補は、「緑の党」のネーダーに負けたほどです。 共和党が南部に強いのは、民主党のジョンソン大統領が黒人差別撤廃をしたから。 これで、民主党支持が強かった南部が、全部共和党に移ってしまいました。 といっても、奴隷制度の伝統と黒人差別意識が強かった州だけですけど。 また、共和党は、キリスト教や家族といった伝統的価値観を尊重するので、田舎で人気があります。 で、スイングステートっていうのは、この二つの要素がバランスよく混じった場所です。 上でリンクを貼った「紐育日記」の中の地図にもあるけど、次の3地域。 1)中西部 (アイオワ、ミネソタ、ミシガン、ウィスコンシン、オハイオ) 2)南西部 (ニューメキシコ、アリゾナ、コロラド) 3)フロリダ州 都会と田舎のバランスが良くて、旧奴隷州じゃないのがポイントですね。 特に、オハイオ州は、アメリカの縮図といわれています。 日本でいう静岡県みたいなもんですね。 フロリダ州は、別にさらなる説明が必要ですが、 そこそこの金持ちが老後を暮らす場所にしているため、結構リベラルな人が多いのです。 大都市も多く、黒人も多いし、ヒスパニックも多い。 でも、ここのヒスパニックは、カリブ海の共産主義国からの難民が多いため、 対共産主義強硬外交を行っている共和党を支持する傾向が強いんです。 また、ここの州知事がブッシュ大統領の弟で、さらに兄もうらやむ高支持率という 特殊な事情もあります。 さて、いろんな情報源を基にした、僕の今回の大統領選挙直前の票読みでは、 ブッシュ: 確定 197 ほぼ確実 25 合計 222 ケリー : 確定 178 ほぼ確実 54 合計 228 未確定 : フロリダ(27)、オハイオ(20)、ウィスコンシン(10)、ミネソタ(10)、 アイオワ(7)、ニューメキシコ(5)、ネブラスカ(5)、ハワイ(4) つまり、この未確定の8つの州がどっちに流れるかがポイントになっています。 両陣営ともこの8つの州を重点的に回っています。 中でも、フロリダとオハイオを制すれば、勝ちになります。 そして、上述したように、今回の大統領選挙にあわせてコロラド州で行われる州憲法の改正。 これも獲得選挙人人数に大きく影響してきます。 (コロラドはややブッシュ) ところで、例えば、ブッシュがフロリダとオハイオを制して、他はケリーだったら、 両陣営とも269になってしまうんじゃないか? という懸念があります。 その場合、下院議員の投票で決定されることになっています。 下院議員選挙も大統領選挙と同日にに行われるのですが、 今回も共和党が過半数を取りそうですし、また、州ごとの投票なので、 小さい州をたくさん押さえている共和党の方が有利ということになります。 というわけで、そういう場合には、ブッシュの勝利と判断して間違いありません。 #
by presidentbush
| 2004-11-02 16:35
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