大統領の独り言
2005-01-21T18:57:24+09:00
presidentbush
アメリカ大統領制度と今年の大統領選挙についての詳細な分析。日本の政治や政策への提言も、思いついたら書く。文章は軟弱で貧弱ですが、まじめで硬派なブログです。
Excite Blog
大統領就任式
http://bush.exblog.jp/1570366/
2005-01-21T18:57:43+09:00
2005-01-21T18:57:24+09:00
2005-01-21T18:57:24+09:00
presidentbush
大統領制度
この就任式は、アメリカの歴史の中で第55回目。
大統領は、第43代大統領、ジョージ.W.ブッシュ。
副大統領は、第46代副大統領、リチャード・チェイニー。
<就任式って何?>
大統領就任式は、大統領選挙の翌年の1月20日に、連邦議会の建物で行われる。
正確には、その正午に、最高裁長官の前で新大統領が宣誓することになっている。
宣誓の言葉は、
"I do solemnly swear that I will faithfully execute the office of president of the United States, and will to the best of my abillity, preserve, protect and defend the Constitution of the United States."
「アメリカ大統領の職務を忠実に執行し、その能力の限りを尽くして、アメリカ憲法を守っていくことを厳粛に誓います。」というような感じ。
これは、最高裁判所長官が読んだ後に続けて読むという形で行われる。
そして、その後、大統領自らが国民に向けて演説をするのである。
ちなみに今までの最短の演説は、初代大統領ジョージワシントンが2期目に行ったもので、
わずか135単語。最長は8000単語以上である。
<余談:最高裁長官について>
さて、この大統領就任式、最高裁長官にとっては晴れの舞台。
しかし、今の長官は、昨年10月末にガンの手術を受けて、
それ以来、公に姿を見せることもなく、病状も詳細にはせず、
放射線治療などを受け続けてきた。
本当にこれるのかよぉ という心配があったが、ちゃんと職務をこなしていた。
裁判の職務の方は、記録などを送ってもらってやっていたようだが。
<関連イベント>
大統領就任式は、関連イベントが盛りだくさん。
就任式の後のパレードには、各州の最優秀のバンドが来るし、
馬に乗って行進しているグループだけでも4つ以上。
さらには、[Ball]と呼ばれる各種パーティーも目白押し。
大統領・副大統領は、みんなの前で夫人と踊ったりする。
公式の[Ball]は、20日に9つ行われる。
このほかの関連イベントをあわせれば、
軍関係のだけでも3つ。
若者向けのものはヒラリー=ダフなどのアイドルのコンサート付き。
テキサス州の人を招待したパーティは、ブーツと黒いネクタイ着用。
19日のディナーは、一人2500ドルの参加費。
こうしたイベントを取り仕切るのが、大統領就任委員会である。
その予算、約4000万ドル。基本的に献金でまかなわれている。
選挙中の献金は規制されているので、こっちにお金が流れやすいとか。
「パーティーにそれだけのお金を使うんだったら、
イラクの兵士にちゃんとした装備を送ってやれよ」という批判もあがるほど。
<ものものしい警備>
911テロの後の始めての就任式ということもあり、厳重な警備体制。
パレードの沿道への道も封鎖され、空港並みのチェック体制が敷かれていた。
DCの警察やFBIだけではなく、全米から2000人の警察官が派遣された。
1m弱置きに警備員を配備し、警察犬も軍人も投入。
さらに警備の本部はDCの西、バージニア州の秘密の場所に置くという念の入れよう。
その訓練の様子がテレビで放送されていたのだが、
「脅威はパレードのルートからやってくるのではなく、外からやってくる」
と説明していた。単によそ見をするなということか・・・。
<抗議活動>
ブッシュ大統領の不人気ぶりはあいかわらず。人気ぶりも相当なんだけどねぇ。
とにかく嫌っている人は本当に嫌い。就任式後のパレードでも抗議運動が行われた。
その1つが、ブッシュとチェイニーの車が通るときに、背を向けるというもの。
さらには、[shame on you!] といった悪口をぶつけていた。
ブッシュファンの人は、「ちっ、ヒッピーどもがぁ!」 なーんて毒づいてましたけどね。
でも、抗議活動が行き過ぎちゃって、セキュリティーチェック地点を急遽閉鎖したりと、
なかなか過激だったようです。
<テレビうつり>
パレードの開始が抗議団体とのごたごた等で遅れたこともあってか、
大統領と副大統領は、車に乗ったままで前を通り過ぎていった。
しかし、ちゃんとホワイトハウスの近くでは車から降りて歩いている。
当然、マスコミはそっちを「絵」として使うわけで、テレビを見ているだけだと、
ずーっとにこやかに歩いていたような印象を与えるわけである。
こういうところは、うまいなぁ。]]>
大統領を皮肉った音楽
http://bush.exblog.jp/1570231/
2005-01-21T00:00:00+09:00
2005-01-21T18:04:54+09:00
2005-01-21T18:02:26+09:00
presidentbush
大統領選挙2004
昨年の大統領選挙期間中にちょっと注目を集めたのが、Jibjab。
独特のリズムと映像に合わせて、候補者なんかが歌っているという設定。
ホームページは、次のサイトです。
http://jibjab.com/lowband/default.htm
大統領選挙中のブッシュ・ケリー両候補を扱ったのが [This Land]
再選を果たしたブッシュ大統領を扱ったのが [Second Term]。
後者は、大統領就任式を前に出された新バージョン。
なかなかえげつない皮肉も入ってますが、いろんな論点を盛り込んでいて、
大統領選挙やブッシュ政権をつぶさに見ている人には、笑えるというか、
良くできてるなぁと感心させられる内容です。。]]>
そういえば・・・・・・
http://bush.exblog.jp/1373893/
2004-11-29T13:11:13+09:00
2004-12-15T10:52:21+09:00
2004-11-29T13:09:30+09:00
presidentbush
未分類
そもそも宗教的迫害から逃げてきて、王政とかそういうのを作らずに、
最初から民主主義を掲げてるんだもんなぁ。
独裁とか専制君主とかいっても、そのプラスの面もありうることを学ぶことはないんだろうな。
そう考えてみると、なるほどなぁ・・・ と思えてくるようなこともありますね。
【補足】
aoさんの突っ込みに答えて補足させていただくと・・・、
ほとんどの先進国って自国の歴史を学ぶ課程で、
専制君主とか封建制の時代があることを学び、
そういう制度にも時代的/文化的背景に応じた何らかの合理性があり、
その過程の中での進歩なども理解するわけです。
ところが、アメリカの歴史をひも解いてみると、
イギリスの絶対専制君主からの独立から始まる。
歴史の中で学ぶのは、悪としての専制君主制度と
正義としての民主主義になってしまうわけです。
まぁ、正義と悪というレベルにまでしてしまうのは、
アメリカという文化のなせる業なんでしょうけど。
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選挙人ってなにするの?
http://bush.exblog.jp/1290485/
2004-11-09T18:44:28+09:00
2004-11-09T18:42:36+09:00
2004-11-09T18:42:36+09:00
presidentbush
大統領制度
--そんな質問を受けました。
(答え) 合衆国憲法第2条第1項と法律で、次のように決まっています。
まず、選挙人は、12月に、それぞれの州に集まって投票します。
集まる日は、12月の第2水曜日の次の月曜日になっています。ややこしいですね。
投票結果は、きちんと封印されて、連邦政府の所在地に送付されます。
あて先は、上院議長。副大統領が兼ねているので、今は、チェイニーですね。
これを、翌年の1月6日に、上院下院全員の前で上院議長が開封し、集計するわけです。
というわけで、本当の新しい大統領が選ばれるのは、1月6日ということになります。
おまけですが、大統領の就任式は1月20日に行われ、
議会の西側から演説が行われることになっています。
ところで、選挙人は、本当に決められたとおりに投票するのかよ? という疑問があります。
多分、多くの州では、選挙人の配分方法が州憲法で規定されているので、
選挙人はそれに拘束され、きちんと投票してるんだと思います。
ただ、2000年には、ワシントンDCの選挙人の1人が棄権するというようなこともありました。
また、僕のあいまいな記憶なんですが、19世紀に一度、
ある州の選挙人が、州の選挙結果を無視して、反対候補に投票し、
大統領選挙の結果をひっくり返したことがあったそうです。
その州出身の候補者だったのですが、その州では相手候補に敗れてしまいました。
そこで、まぁ、州の有力者たちががんばったんでしょうねぇ。
これまた、なぞの多い制度ですな。]]>
2004年の選挙について(全体の概観)
http://bush.exblog.jp/1273971/
2004-11-05T20:46:11+09:00
2004-11-05T21:13:08+09:00
2004-11-05T20:45:05+09:00
presidentbush
大統領選挙2004
ブッシュ大統領再選
上院議員 51人から55人に (全体100人)
下院議員 227人から231人に (全体435人)
ちなみに、大統領選挙は4年に1度、下院選挙は2年に1度、上院議員選挙は2年に1度行われる。上院議員の任期は6年で、3分の1ずつ改選されることになっており、今回は34議席が対象になった。そんなわけで、3つ同時に行われたわけである。
これまでの選挙では、大統領と同じ党が議会で議席を伸ばすのはまれだった。
上院・下院の両方で議席をのばしたのはさらにまれで、
20世紀では、1936年のフランクリン・ルーズベルト(民主党:通称FDR)
その前が1900年の ウィリアム・マッキンリー(共和党) である。
上院議員選挙では、ジョージア州、サウス・カロライナ州、ノース・カロライナ州、ルイジアナ州の南部4州で、議席が民主党から共和党に変わったこと、上院で民主党のリーダーであったトム・ダッシェルが共和党候補に負けたこと、が非常に印象的であった。
後者は、鳩山由希夫が民主党党首だったときに、衆議院選挙で危うく落選しかけたことがあったが、それぐらいインパクトのあるできごとである。そして、前者は、穏健な民主党候補が、ことごとく強硬な共和党に負けたことを意味する。民主党が、党としての支持基盤を失いかけている、新しい価値観を作れないでいる・・・、そういうことも感じたりもした。
今回の選挙は、ブッシュ一人の勝利ではなく、共和党全体の大勝利である。
特に、共和党右派の大躍進が目立つため、アメリカの政策は、
ますますそういう傾向が強まっていくであろうし、
民主党と共和党が議会で妥協する必要がなくなるため、
ますます国としてイデロギー分裂を招くのではないか・・という考えもある。
この辺りは、共和党とアメリカ保守主義の分析として、別に扱いたい。
ところで、大統領選挙などにあわせて、住民投票が行われることがある。
というか、非常に多くの場所で行われている。
今年、注目されたのが、ゲイの結婚を禁止するというものである。具体的には、州憲法を改正し、「結婚は、男性と女性の間にのみ認められる制度である」というようにするのである。これが11の州で投票にかけられ、すべての州で圧倒的多数で可決された。これも、「道徳的価値観」が争点になった背景と同じようなことが背景になっている。
また、カリフォルニア州では、ES細胞の研究に、今後10年で30億ドルを使うかどうかが住民投票に付され、可決された。スーパーマン役だった役者の死、シュワルツネッガー知事の後押しがあったからだが、スケールがでかい。ちなみに、大統領選挙の議論では、2500万ドル認めるか、1億ドル認めるかというようなレベルだった・・・。バイオテクノロジーの最先端技術で、倫理の問題をはらむ一方で、高収益が約束された分野。日本もこの分野で差をつけられそうだ・・・。
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選挙結果分析(エリア別)
http://bush.exblog.jp/1273807/
2004-11-05T19:57:04+09:00
2004-11-05T21:10:19+09:00
2004-11-05T19:55:58+09:00
presidentbush
大統領選挙2004
大統領選挙10 (票読み作業)でも触れたし、snow_nyさんの紐育日記(アメリカ大統領選挙)でも一目瞭然のように、地域によって、民主党と共和党がくっきり分かれる。
ワシントンポスト(僕のバイブル的存在)の集計では、
北東部 : ケリー58%、ブッシュ41%
中西部 : ケリー50%、ブッシュ49%
南 部 : ケリー44%、ブッシュ54%
西 部 : ケリー53%、ブッシュ45%
最終集計とは若干の誤差があるかもしれないが、大体こういう傾向。
こうやってみると、南部以外ではケリーが勝ってるんですねぇ。
ただ、南部は、面積も多いし、州の数も多い、人口も多い、
そして何よりも、移民が多く人口が増加しているんです!!
この人口増加は、非常に重要。
1つ下の記事に書いてあるように、下院議員の数、ひいては、大統領選挙の選挙人の数は、
10年に1度の国勢調査に基づいて、粛々と変更されるからなんです。
2002年に行われた議席の変更でどういうことが起こったかというと、
南部と西部の選挙人の数が増えているんです。
特に、ブッシュが前回も今回も強かったところが。
テキサス+2、 フロリダ+2、 ジョージア+2、 アリゾナ+2
逆に、民主党が比較的強い場所、接戦でも勝っている場所は減少。
ペンシルバニア-2、 ニューヨーク -2、 中西部もだいたい1ずつ減っています。
カリフォルニアは1増えてますけどね。
2000年の選挙の結果は ブッシュ 271対 ゴア267(266) でしたが、
2004年にそのまま当てはめると、 278 対 260 ということになります。
ところで、今回の大統領選挙のこれまでの結果が、
ブッシュ279 対 ケリー252 + 未確定 アイオワ(7)
前回と選ばれた候補者の政党が変わったのが、
ニューハンプシャー (選挙人4 共和党から民主党に)
ニューメキシコ (選挙人5 民主党から共和党に)
アイオワは前回は民主党 途中集計ではブッシュ優勢
つまり、47州が前回と同じ結果で、ほとんど選挙人は動いてない一方で、
人口の変化による選挙人の変化が7もある状態なんです。
今後もこの傾向が続くと、ますます共和党有利・・・という風になっていくんでしょうねぇ。
ちなみに、ゴアが267(266)となっているのは、ワシントンDCの選挙人の一人が棄権したため。おいおい・・・という気もしますが、何か抗議の意図があったのかな?]]>
一票の格差について (日米比較)
http://bush.exblog.jp/1273797/
2004-11-05T19:51:04+09:00
2004-11-05T19:51:44+09:00
2004-11-05T19:49:58+09:00
presidentbush
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【概念説明】
例えば、一人の議員を選ぶのに、ある選挙区Aでは100万人の有権者、
別の選挙区Bでは10万人の有権者だとすると、一票の格差は10倍ということになる。
どういうことかというと、A選挙区の人の声は、B選挙区の人の声の10分の1しか反映されないことになってしまう。だから、格差はないほうが、より民主主義的ということになる。
【日本の場合】
日本だと、確か最高裁判決で、衆議院議員の一票の格差が3倍以上は違憲、
参議院だと6倍以上は違憲とされていますね。過去の傾向からですけど。
衆議院は2倍以内が望ましいという話もあったような・・・。
あ、「基本的に2倍以内」にしようっていうのが、法律でありますね。
(衆議院議員選挙区確定審議会設置法第3条)
ちなみに、現在、2002年の公職選挙法改正で、衆議院議員が2.12倍(それまでは2.63倍)、参議院選挙が5.02倍になっています。
総務省(旧自治省)が事務を担当してて、形だけ内閣府におかれている衆議院議員選挙区確定確定審議会で議論され、国勢調査に基づいて区割りを決めています。
あ、最後に決めるのは、もちろん国会審議で、与野党のものすごい駆け引きがあります。
【アメリカの場合】
アメリカの場合は、根拠となる法律は分からないのですが、シンプルです。
基本的には、「州」が基本的な単位になっています。
上院議員は、各州2人ずつ。下院議員は、国勢調査の結果の人口で単純に割る。
あ、ちなみに、アメリカの上院議員は100人で、日本の参議院議員の4割の人数、
下院議員は435人で、日本の衆議院議員よりも少なかったりします。
10年に1回の選挙をもとに州ごとに人数を配分するから、ある意味公平です。
「なんだ、そのある意味っていうのは??」 ―― そういう突っ込み、ステキです。
実は、ある州から何人出すかって言うのを決めた後が大変なんですね。
つまり、州の中での選挙区をどういう風に割るか・・・・。
ちなみに、これを決めるのは、連邦政府じゃなくて州政府。アメリカっぽいですね。
例えば、10人の選挙区で人口が100万人、A党55万人、B党45万人と仮定しましょう。
もし、全部の選挙区でA党5.5万人、B党4.5万人とできたら、A党10人全取りです。
逆に、2つの選挙区でA党9.5万人、B党0.5万人としておいて、
残り8つの選挙区で、A党4.5万人、B党5.5万人とできれば、B党が8人取れます。
個人の政党所属色が濃く、どこにどれだけいるかがはっきりしているアメリカでは、
こういうことが簡単にできちゃうんですねー。これを「ゲリマンダー」といいます。
後ろの「マンダー」は、「サラマンダー」に由来します。
今年の場合、共和党色が強いテキサス州で、共和党が大幅に躍進しました。
2000年の国勢調査に基づいて、下院議員の数が2人増えることになったので、
選挙区割を変更したのですが、
テキサス州出身の下院共和党のトップががんばったそうで。
何でも、アメリカがいいってもんじゃないんですよねぇ。
それにしても、民主主義と政治って、難しいですね。制度設計から始まって・・・。]]>
投票結果分析(ジョージア州の場合)
http://bush.exblog.jp/1273654/
2004-11-05T19:00:54+09:00
2004-11-07T16:59:46+09:00
2004-11-05T18:59:02+09:00
presidentbush
大統領選挙2004
Election 2004 ②
【ジョージア州概況】
選挙結果を分析するときには、その州の概要の把握が重要です。
ジョージア州は、大西洋に面し、フロリダ州の北にある、アメリカ南東部の州です。
ピーチステート(桃の州)とも呼ばれており、ピーナッツ生産が全米1位だったり、
結構、農業も盛んだったりします。。
州都アトランタは、1996年に夏のオリンピックが行われたことでも有名ですね。
デルタ航空がハブ空港として使っていたり、日本の領事館があったり、
アメリカの南東部の行政区の中心だったりと、大きい街です。
詳しい情報は、ARADASさんのブログを読んでいただければと思います。
州の人口は約870万人。1990年から2000年の10年で26%増えたようで、
選挙人の数が11から13に増加。この増加率は、全米平均の倍です。
人口構成は、白人65%(全米平均75%)、黒人29%(全米平均12.3%)で、
アトランタ市を含むフルトン郡は、白人が5割弱、黒人が45%です。都会の傾向ですね。
旧奴隷州ということもあり、奴隷解放以降、白人の間で共和党支持者が増加。さらに、聖書原理主義/キリスト教原理主義が主流の土地柄だったりします。キリスト教右派は、キリスト教的価値観と伝統的価値観を極めて重視する共和党の大票田だったりします。
どれぐらい、キリスト教原理主義が浸透しているかは、ジョージア州の新教育カリキュラムが物語っています。例えば、地球が45億年前に誕生したとする従来の説を撤回し、聖書の教えに沿って「推定6,000年から1万年」として教えることにしたり、「進化論」も1つの学説でしかなく、天地創造説も同じように教えるべきと議論したり・・・。
あ、話はそれますが、1976年に民主党候補から大統領になって、
内政問題とイラン大使館人質事件で無能の烙印を押され、
1980年の大統領選挙でレーガンに敗れ去ったジミー・カーターは、ここの知事でした。
大統領ディベートで、レーガン候補が「4年前よりもみなさんの生活は良くなってますか?」と国民に語りかけたシーンは、今見ても、彼の卓越した能力を感じます。
カーターは、外交ではある程度の成果を上げて、むしろ大統領を辞めてから活躍し、
昨年は、ブッシュへのあてつけとして、ノーベル賞をもらっていましたね。
ただ、民主党の没落を象徴し、決定付けた大統領でした。
【投票結果】
ジョージア州は、ブッシュ189万票 対 ケリー134万票 でブッシュが勝ちました。
予想でどおりでしたね。
ちなみに、同日の上院議員の選挙で、民主党から共和党に移った方が重大です。
◆ 人種別 白人: ブッシュ氏74% ケリー氏25%
黒人のケリーというか民主党びいきは当然なのですが、
白人のブッシュびいきがここまでというのは、ビックリですね。
白人でブッシュに投票した人の全米平均が、だいたい55%ですから。
◆ 投票理由
「候補者を支持しているから」とした人はブッシュ氏に投票した人が多く(65%)、
「反対立候補だから」とした人はケリー氏に投票した人が多い(69%)。
これ、今回の大統領選挙を象徴するようなデータですね。興味深いです。
ところで、「ABB」という言葉があります。[Anybody But Buh]の略です。
「ブッシュ意外だったら誰でもいいから!ん?ケリー??ちょっと冴えないけど、
ブッシュよりましだからいいか・・・。でも、ちょっと気乗りしないなぁ~」
「ブッシュ大好き!!なんたってリーダーとして国を守ってくれてるし、
俺たちの価値観も理解してくれてる。奴に続投させたいね」
こういうメンタリティーの違いが、接戦の選挙での結果を分けたという分析もあります。
◆道徳的価値観を最も重視した人の 86%がブッシュに投票。
ここら辺は、さすが、キリスト右派王国といった感じですね。
個人的には、どういう人種で、どういうエリアで、どういう宗教の人が、
どれぐらいの割合、それぞれこの要素を最も重視したかに興味があります。
白人・郊外・プロテスタント という傾向になりそうですが、
例えば、30%以上の人がこれを重視していたなら、本当に一大論点ですよね。
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争点は?
http://bush.exblog.jp/1267198/
2004-11-04T05:04:03+09:00
2004-11-05T21:12:35+09:00
2004-11-04T05:02:12+09:00
presidentbush
大統領選挙2004
実際に、NEWSWEEKなどの記事では、これらが関心事項のTOP3で、
それぞれが23%ずつ、続いて健康保険制度、税制、教育などとなっている。
しかし、2004年の大統領選挙の出口調査の結果を見てみると、
(出口調査の結果自体、今回は、かなり問題があったので分析が必要だが、
接戦の選挙の結果に影響しても、全体の傾向を理解するには役立つ。)
最大の関心事項 割合 ブッシュに投票 ケリーに投票
- 道徳的価値観 21% 78% 19%
- 経済/仕事 20% 17% 81%
- テロリズム 18% 85% 15%
- イラク 15% 24% 75%
- 健康保険制度 8% 21% 79%
- 教育 4% 23% 76%
- 税制 5% 52% 47%
(ワシントン・ポスト 大統領選挙特別号)
(追加)
このトップの道徳的価値観・・・。実は大統領選挙前まではあまり注目されてませんでした。いや、注目はされてたけど、ここまでの影響があるとは思われてませんでした。そんなわけで、選挙後、アメリカのメディアがこの分析をいっせいに開始しています。
関心事項の優先順位は、州によってまったく違ってくるが、「道徳的価値観」が大きい。
そして、ブッシュが、「道徳的価値観」と「テロリズム」で、
ケリーが「経済/仕事」と「イラク」、「健康保険」と「教育」で、
かなりの割合を占めているのがわかる。]]>
サルも木から落ちる。
http://bush.exblog.jp/1264608/
2004-11-03T19:16:17+09:00
2004-11-04T05:09:44+09:00
2004-11-03T19:15:12+09:00
presidentbush
大統領選挙2004
1996年と2000年の得票率予測の難しい選挙で、ピタリと結果を当て、
一気に世論調査業界でNo.2にまでその評価を高めた会社だ。
(http://zogby.com/)
そういうこともあって、僕は、少し気にかけていた・・・。
ところが、このゾグビー。今回の大統領選挙は振るわなかった。
ブッシュ:213、 ケリー:311、 不確定 コロラド(9)、ネバダ(5) と予想していた。
得票率も、 ブッシュ49.4%、ケリー49.1% との予想。
明らかに大外れである・・・。
<追加>
ちなみに、いずれも統計の誤差の範囲に入るからいいではないかとの話もある。
全数調査ではなく、あくまでサンプルを取って、それをもとに推測するのだから。
統計学上、約400人のサンプルで±5%、約600人のサンプルで±4%、
約1000人のサンプルで±3%の誤差になり、±3%で、まぁいいとされている。
Zogbyが名を高めたのが、直前の投票行動予測がうまかったことだ。
1996年では、ほとんどすべての会社がクリントンの圧勝を予想していたが、
ソグビーは、クリントン支持者がそれほど、実際の投票にはいかないと分析、
それを踏まえての修正を行って、他の会社が数%はずしていた中、0.1%まで当てた。
2000年では、ゴア候補の直前の巻き返しをいち早く見抜き、
1%程度の修正をし、接戦を予想した。
単なる統計学ではない、動態的な政治の流れを読むのに長けているという評価だったが、
今回の結果は、実際には満足がいってないはずである。
どう分析するかのか、興味がある話である。]]>
ブッシュ再選確定!
http://bush.exblog.jp/1263813/
2004-11-03T15:00:23+09:00
2004-11-03T20:00:12+09:00
2004-11-03T14:58:32+09:00
presidentbush
未分類
そもそも、538の選挙人のうちの270を取れば勝利。
フロリダ(27)とオハイオ(20)がブッシュに流れたので、
今のところ、ブッシュ266対ケリー211。
アラスカの3は確実にブッシュに行くので269。
269ずつで引き分けると連邦議会下院の投票にかけられるが、
下院は共和党が過半数を軽くおさえそうな勢いなので、ブッシュ再選は確実。
ケリーも260ぐらいは取りそうなんだけどね・・・・。
なお、公式には、ブッシュの当確は出ていないし、
ケリー陣営も敗北を認めず、ブッシュ陣営も勝利宣言をしていません。
理由は、オハイオ州で「暫定票」の問題があるからですが、
得票数の差を勘案すると、最終的にはブッシュになると見られます。
大統領選挙11(暫定票)
そうすると、4年後は、
民主党 ヒラリー・クリントン (クリントン前大統領の奥さん)
共和党 ジェフ・ブッシュ (ブッシュ大統領の弟)
っていう風になるのかなぁ。
ヒラリーじゃ、テロとの戦いとかの分野で弱そうだから、
初の女性大統領は、もうちょっと平和な時代にならないといけないのかな?]]>
大統領選挙13 (州長官の力)
http://bush.exblog.jp/1264519/
2004-11-02T18:50:20+09:00
2004-11-03T19:59:07+09:00
2004-11-03T18:48:29+09:00
presidentbush
未分類
日本でいう外務大臣、今は、パウエルである。
実は、州にもこれと同じ名前の職が置かれていて、
知事が任命したり、知事とは別に選挙で選ばれれたりと様々である。
定訳がありそうだが、僕は知らない。「州長官」とでもしておこうか。
さて、この長官、選挙制度を決定する役割を持ち、広範囲にわたる。
例えば・・・・・
> 独立候補のラルフ・ネーダーは、その州の候補者リストに載れるのかの決定。
彼の選挙事務所が持ってきた有権者の署名は有効と認められるのか?
> 投票方法をどうするかのガイドラインの設定。
電子投票にするのか、悪名高いパンチ式のものにするのか、記入にするのか。
> 有権者登録の要件の設定。
ちょっとした書き漏らしや書き間違いがあってもだめなのか?紙質は?
2004年オハイオ州では、登録申請書の紙の厚さに制限を加えようとした。
> 暫定票の扱い方についての決定。暫定表を投じる際に必要な書類。
> 犯罪暦などから選挙権を奪われた人のリストに誰を載せるか。
2000年のフロリダ州では、20000人のリストを作ったが、
そのほとんどが黒人(民主党支持が多い)で、
ヒスパニック(共和党支持が多い)はほとんど入っていなかった。
などなどである。
こうした権限をうまく使えば、選挙結果の若干の影響を与えることができる。
僅差のスイングステートであれば、それで十分である。
誰がどこの州の知事で、州長官はどちらの政党かということが、意外に重要だったりする。
ちなみに、オハイオ州もフロリダ州も、知事・州長官とも共和党である。
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大統領選挙12(投票所での戦争)
http://bush.exblog.jp/1264454/
2004-11-02T18:10:00+09:00
2004-11-03T18:30:54+09:00
2004-11-03T18:30:54+09:00
presidentbush
大統領選挙2004
英語では、[registration] といいます。
さて、2000年の大接戦以降、各党の頑張りで有権者登録が進んだのですが、
この有権者登録に対する「抗議」というのも、ひとつの問題になっています。
で、この抗議、どういうものなのかというと、
「あいつ、有権者名簿に載ってるけど、あそこに住んでないぞ!
だから有権者じゃないだろ。そんなやつに投票させるなよ。」
この抗議の対象になるのも、引越しが多い都会の方の人と、貧しい人になります。
そう、民主党、ひいてはケリー支持層に重なるわけです。
そういうわけで、抗議するのは基本的に共和党なんですね。
で、やり方がすごい。
マイノリティーが住むエリアを対象に、有権者名簿にしたがって手紙を送るんです。
そしたら、いくつかが返ってくるわけです。その数、オハイオ州で23,000。
そして、彼らは有権者じゃないと「抗議」するというシナリオ。
ただ、これは、アメリカらしく訴訟になり、だめだということになりました。
共和党は、弁護士を投票所に配置して、そういう「抗議」を選挙日当日に行おうとしているようですが・・・・。
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大統領選挙11(暫定票)
http://bush.exblog.jp/1264320/
2004-11-02T17:23:00+09:00
2004-11-03T20:00:52+09:00
2004-11-03T17:54:44+09:00
presidentbush
大統領選挙2004
このせいで、選挙の時には、日本では考えられない混乱があったりするのです。
2000年のフロリダ州では、選挙後36日経って、ようやく問題が解決したように・・・・。
そして、今年の大統領選挙を語る上で重要な言葉の一つ、それが「暫定票」です。
英語で言うところの [Provisional Ballot] です。
ちなみに、「暫定票」というのは、僕の意訳ですが、ちょっと気に入っています。
ところで、日本の選挙って、ある意味、本当に有権者おもいですよね。
住民票にしたがって、選挙の通知のはがきが送られてくる。
それを持って投票所にいって、ハガキの確認をして投票するだけ。
さて、アメリカではどうするか? 答え : 有権者登録。
あらかじめ、選挙管理事務所にいって登録するんですね。
あ、もちろん、国籍か市民権がないとだめですよ。
で、晴れて名前が有権者名簿に載せられるわけです。
さて、問題になってくるのが、2002年に成立した選挙法で、
「名簿に載っていなくても、すべての投票者は暫定票を入れることができる。
この暫定票は、選挙日後に、その投票者が投票する権利を有していると分かった場合に
限って、有効とされる。」
つまり、投票したいんだけど、名簿に載っていない。そんな場合、
「仕方ない、とりあえず投票しておくから、ちゃんと僕がOKだと確認して、集計してね。」
他のケースとしては、ちょっと引越しした場合なんかに便利ですよね。
アメリカ人の事務作業がずさんなせいか、なにかの謀略か、有権者のわがままか、
とにかく、こういう制度ができちゃったわけですね。
この制度が引き起こす問題は大きい。
・制度は連邦法で作ったけど、運用は各州任せ。つまり、各州の選挙担当官任せ。
もちろん、選挙担当官(通常、secretary of state)も党派色がついてます。
暫定票をすべて集計する州もあるし、本来の投票所でしか受け付けない州も多い。
・本当に有権者かどうかの確認が難しいし、確認に時間がかかる。
・住むところを変えたりしている人や、きちんと有権者登録していない人が利用する。
つまり、都市部や貧困層、少数民族(ヒスパニックや黒人など)が多い。
・既に、暫定票の取り扱いルールを巡って、訴訟がいくつも起こされている。
ポイントを整理しましょう。
・州の選挙担当者が、一方の候補者に有利なように運用する余地がある。
・時間をかけて確認して、ようやく票の集計ができる。
・この制度を利用する人の多くが、民主党支持の人である。
2004年の大統領選挙、この問題の焦点はオハイオ州です。
25万人の人が暫定投票をすると考えられているのですが、
オハイオ州をブッシュが僅差で勝った場合、この暫定投票の扱いが問題になります。
オハイオ州の選挙人は20。スイングステートの中ではフロリダに次ぐ大きさ。
今回の選挙の争点は、この州だといわれています。
ちなみに、共和党大統領候補者でオハイオ州を落として大統領になった人はいません。
なお、オハイオ州の選挙担当の責任者は共和党の人です。知事も共和党だからね・・・。
これが更に問題を厄介にしているんですね。
既に、何千人もの弁護士が、投票所や集計の監視のために、両党に雇われています。
僅差になった場合、訴訟が提起され、結果の確定が先延ばしされることが避けられません。
投じられた票をきちんと数えることは、民主主義の基本であり、
さらに、2000年フロリダ州では、最高裁が再集計を止めさせ、ブッシュが勝ったことから、
民主党陣営としては、「すべての票をきちんと集計しろ!」と強硬に主張するでしょう。
(選挙当日・・・)
オハイオ州は、開票率99%で、ブッシュ候補14万票のリードです。
25万票の枠内ですね。
暫定票の数は、選挙担当者は18万、民主党は25万と見積もっているようです。
民主党副大統領候補のエドワードは、「すべての票を数えろ!」といきまいてます。
訴訟に発展するのか、それとも満足のいく集計ができるのか、
そして、いつまでかかるのか・・・。
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大統領選挙10 (票読み作業)
http://bush.exblog.jp/1264199/
2004-11-02T16:35:00+09:00
2004-11-03T17:15:16+09:00
2004-11-03T17:13:29+09:00
presidentbush
未分類
各州が、その州の上院議員と下院議員の数を合計した数だけ、選挙人を持つ。
上院議員は、各州2人ずつ、下院議員は人口に応じて435人を分割。
その結果、アラスカなどの3人から、カリフォルニアの55人まで、
州によって、その選挙人の数が異なることになる。
この辺りの説明は、「紐育日記」に詳しいので、参照してください。
アメリカ大統領選挙
重要なのは、ワシントンDCの3人を加えて、538人の選挙人がいること、
そして、選挙人総取り制度である。
選挙人総取り制度とは、その州で1票でも多く取った方が、選挙人を総取りするというものである。2000年のフロリダでは、ブッシュが537票差で勝っただけで、選挙人27を獲得したのが典型。
ちなみに、ネブラスカとメーン州は、総取り制ではないのだが、同じような結果になるような制度を導入している。また、今年は、コロラド州で、総取り制をやめるための州憲法の修正が、大統領選挙と同日に、投票にかけられることになっている。これは、得票率に応じて選挙人を分けようという全米初の試みであり、9対0の結果が5対4になることを意味する。
(注)結局、この案は、住民投票で否決された。
選挙人総取り制のため、大統領選挙は、国取り合戦のようになる。
この州を落とせば、○○人の選挙人が入るから・・・などという計算である。
目標は、総選挙人数538人の過半数の270人。
この「270」という数字は、大統領選挙の魔法の数字で、
これがすんなり出てくるかどうかで、どれだけ「通」かが分かる。
さて、270を達成するために、どこの州で勝たないといけないか、
両陣営は、一生懸命に票読みをするわけである。
そして、大統領選挙観戦者のみなさんも・・・・。
ここで、覚えておく概念が3つ。
<1> レッドステート(赤い州) 共和党候補が確実に勝つ州。
<2> ブルーステート(青い州) 民主党候補が確実に勝つ州。
<3> パープルステート(紫の州) どっちが勝つか分からない州。
スイング・ステート、バトルグラウンド(戦場) ともいう。
共和党が強いのは、南部(昔の奴隷州)と田舎。
民主党が強いのは、都市部。
民主党が都市部に強い理由は、リベラルで新しい考え方の人が多い、
(日本でも、都会の人のほうが新しいものに寛容ですよね。)
黒人やヒスパニック移民のような貧民層が集まっている。
民主党は、大きな政府-福祉拡大志向ですから。
典型がワシントンDCです。
都市部で、新しい考え方の人が多く、黒人も人口の7割。
民主党に属しているひとが9割近くを占めています。
黒人の集中している南西部では、2000年の大統領選挙で、ゴア候補が95%を取り、
ブッシュ候補は、「緑の党」のネーダーに負けたほどです。
共和党が南部に強いのは、民主党のジョンソン大統領が黒人差別撤廃をしたから。
これで、民主党支持が強かった南部が、全部共和党に移ってしまいました。
といっても、奴隷制度の伝統と黒人差別意識が強かった州だけですけど。
また、共和党は、キリスト教や家族といった伝統的価値観を尊重するので、田舎で人気があります。
で、スイングステートっていうのは、この二つの要素がバランスよく混じった場所です。
上でリンクを貼った「紐育日記」の中の地図にもあるけど、次の3地域。
1)中西部 (アイオワ、ミネソタ、ミシガン、ウィスコンシン、オハイオ)
2)南西部 (ニューメキシコ、アリゾナ、コロラド)
3)フロリダ州
都会と田舎のバランスが良くて、旧奴隷州じゃないのがポイントですね。
特に、オハイオ州は、アメリカの縮図といわれています。
日本でいう静岡県みたいなもんですね。
フロリダ州は、別にさらなる説明が必要ですが、
そこそこの金持ちが老後を暮らす場所にしているため、結構リベラルな人が多いのです。
大都市も多く、黒人も多いし、ヒスパニックも多い。
でも、ここのヒスパニックは、カリブ海の共産主義国からの難民が多いため、
対共産主義強硬外交を行っている共和党を支持する傾向が強いんです。
また、ここの州知事がブッシュ大統領の弟で、さらに兄もうらやむ高支持率という
特殊な事情もあります。
さて、いろんな情報源を基にした、僕の今回の大統領選挙直前の票読みでは、
ブッシュ: 確定 197 ほぼ確実 25 合計 222
ケリー : 確定 178 ほぼ確実 54 合計 228
未確定 : フロリダ(27)、オハイオ(20)、ウィスコンシン(10)、ミネソタ(10)、
アイオワ(7)、ニューメキシコ(5)、ネブラスカ(5)、ハワイ(4)
つまり、この未確定の8つの州がどっちに流れるかがポイントになっています。
両陣営ともこの8つの州を重点的に回っています。
中でも、フロリダとオハイオを制すれば、勝ちになります。
そして、上述したように、今回の大統領選挙にあわせてコロラド州で行われる州憲法の改正。
これも獲得選挙人人数に大きく影響してきます。 (コロラドはややブッシュ)
ところで、例えば、ブッシュがフロリダとオハイオを制して、他はケリーだったら、
両陣営とも269になってしまうんじゃないか? という懸念があります。
その場合、下院議員の投票で決定されることになっています。
下院議員選挙も大統領選挙と同日にに行われるのですが、
今回も共和党が過半数を取りそうですし、また、州ごとの投票なので、
小さい州をたくさん押さえている共和党の方が有利ということになります。
というわけで、そういう場合には、ブッシュの勝利と判断して間違いありません。]]>
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